この記事の要点
Q. 実家を売るか迷っています。家財は何から片付ければよいですか?
A. 残す物・保留する物・処分を検討する物を分け、屋外へ運ぶ担当を確認してから収集を相談します。磐田市の戸別収集は屋内からの搬出を行わず、大量ごみも対象外です。売却の結論を急がず、一部屋の一覧から始めて構いません。

家財整理の費用と日数は、量、家の階数、搬出経路、依頼先によって変わります。磐田市で実家の売却を考える場合も、家を空にする日を先に決める必要はありません。まず、残す物と処分する物を分け、外へ運ぶ人を決めてから収集を相談する。この順番を私は勧めます。
大石浩之(磐田市/不動産業)です。宅地建物取引士・富士ヶ丘サービス代表として、ここでは売主側の段取りを整理します。2026年10月25日確認の市の案内と、私の実務上の提案を分けて書きます。
1. 売却の結論より先に、処分しない物を決める
実家の家財整理は、「何を捨てるか」だけでは進みません。私は最初に、持ち出す物、判断を保留する物、処分を検討する物の置き場所を分けるよう提案します。家族全員が同じ日に集まれなくても、保留する場所を決めておけば、判断できない物まで袋に入れずに済みます。
通帳や契約書、家の図面、修繕の記録は、家具とは別に保管する候補です。写真や手紙は、金額だけでは整理できません。家族の持ち物が混ざっているなら、本人に確認する担当も決めます。書類を見つけたら、すぐ処分箱に入れず、内容と保管の必要性を確かめてください。
私が避けたいのは、片付けが進んだ勢いで売却まで決めてしまうことです。家財を整理することと、家を売ることは別の判断です。今日の成果は、空の部屋をつくることではなく、家族が残したい物を一つ確認できたことでも十分だと考えます。
残置物がある状態から何を相談するかは、家財・残置物がある実家の相談案内も参照してください。処分契約を結ぶ前に、家の使い方を含めて整理するための入口です。
2. 部屋ごとの一覧で、量と担当を見える形にする
家財の一覧は、業者向けの立派な書類でなくて構いません。私は、部屋名、品物、残すかどうか、確認する人を書いた紙を勧めます。写真を撮るなら、家具の全体と搬出経路を分けて撮ります。個人情報が写った書類や、家族に見せたくない物は別に扱います。
| 区分 | 最初に書くこと | 次の行動 |
|---|---|---|
| 残す | 持ち出す人と行き先 | 受け渡す日を相談 |
| 保留 | 誰の確認が必要か | 返答期限を家族で決める |
| 譲渡・売却を検討 | 状態と引取り条件 | 引取り不可の場合も考える |
| 処分を検討 | 品目・数・置いてある階 | 収集先と搬出担当を確認 |
たんす一つでも、引き出しに物が残っているかで準備が違います。中身の仕分け、家具の搬出、収集車への引渡しを同じ作業として数えないようにします。見積りを頼む際も、どこまで終わっているかを伝えると、依頼する範囲を揃えやすくなります。
全部の部屋に手を付けるより、玄関から一つの部屋までの通路を確認するところから始めるのが私の提案です。ただし、重い家具を動かすために無理をする必要はありません。階段や狭い廊下がある場合は、写真と寸法を準備して搬出できる人へ相談します。

3. 磐田市の戸別収集は、屋内の片付けとは別
磐田市の「粗大ごみの戸別収集」は、運搬手段のない家庭を対象とする有料の回収です。2026年10月9日更新の案内では、本人か家族の立会いと、事前の屋外搬出を求めています。収集員が室内から運び出す仕組みではありません。
家まで来てもらえることと、部屋から運んでもらえることは違います。これは予約前に確かめたい点です。また、市の案内では引っ越しや解体に伴う大量のごみは収集できません。家一軒分の片付けを、そのまま市の戸別収集へ頼めるとは考えず、量と品目を伝えて相談してください。
申込みは事前予約制です。市は原則として希望日の2週間前までの申込みを案内しています。予約状況によっては3週間から1か月程度先になる場合もあります。これは予約が確約される日数ではありません。根拠は同ページの「注意事項」「申込方法」で、2026年10月25日に確認しました。
私は、この案内を読んで、予約日より搬出担当を先に決めるべきだと考えます。家族が現地に行ける日だけを押さえても、家具が室内に残っていれば収集の準備は終わりません。遠方の家族は、立会いと搬出を同じ人が担えるか、別の手配が必要かを確認すると段取りが見えます。
市の収集を使えるか不明な物は、自己判断で出さずに市へ問い合わせます。最新の条件は、磐田市「粗大ごみの戸別収集」で確認してください。ページの更新日を、制度が変わった日と読み替えることはしません。
4. 見積りは金額の前に、作業の範囲を揃える
家財整理を外部へ依頼する場合、私は総額だけを比べず、何を含む見積りかを書いてもらうよう提案します。室内での仕分け、搬出、運搬、処分、作業後の清掃は、それぞれ確認する項目です。依頼先によって引き受ける範囲が違うため、安い数字だけでは比較できません。
- 家族が事前に仕分ける物と、依頼先が作業する物
- 階段や狭い通路を通る家具の搬出方法
- 見積りに含む品物と、対象外になる物
- 追加費用が発生する条件と、追加前の連絡方法
- 当日の立会い、鍵の受渡し、作業完了の確認方法
私は、見積り後に物を増やしたり、別の部屋も頼んだりする場合は、作業前に条件を確認し直すのがよいと考えます。家族の一人が電話で追加し、別の家族が支払う形では、認識がずれやすくなります。依頼の窓口を一人にまとめ、変更内容を共有する方法が現実的です。
再利用を検討する物も、引取り先が決まるまでは処分予定から完全に外さないでください。「売れるはず」という期待だけで搬出日を決めると、引取りが成立しなかった場合の段取りが残ります。これは買取価格の予測ではなく、予定に余白を残すための提案です。
家財整理だけでなく、名義や家族の意向も整理するなら、実家を売る前の確認ガイドを併せて使ってください。家財の作業日と、不動産の相談日を無理に同じ日にする必要はありません。
5. 今日決めるのは、家を売る日ではなく次の担当
実家売却に向けた家財整理では、家族が判断することと、依頼先へ確認することを分けます。私はまず、保留する物の確認担当と、搬出の相談担当を決める案を勧めます。売却を続けて検討する場合は、残す設備や引渡し時の状態も、仲介会社と相談する項目になります。
大石のひとこと
私は、家財が残っていることだけを理由に、相談を先延ばしにする必要はないと考えます。一方で、何も決まらないまま処分費をかけることにも迷いがあります。だから、最初は「残す・保留・処分を検討」の一覧で十分です。売るかどうかを決める前でも、家族の判断材料は増やせます。
今日することを一つに絞るなら、一部屋の写真と、残す物のメモを家族で共有してください。その後に、外へ運べる人がいるか、市の収集を使える量かを確認します。家の状況を整理するための実家カルテも、相談前のメモとして利用できます。
この記事は家財整理の段取りを扱うもので、個別の権利関係や費用を確定するものではありません。処分方法と受付条件は市や依頼先へ確認してください。売却に伴う税務・登記・住宅ローン・補助金の適用は、金融機関・税務署・専門家に確認を。
6. よくある質問
Q. 実家を空にしてから売却相談をした方がよいですか?
私は、相談のためだけに先に全処分をする必要はないと考えます。残す物と保留品、処分を検討する物の一覧を用意し、家の状況と一緒に相談する順番を勧めます。家財を残した取引ができるかは、個別の条件と相手方との調整によります。何を残すかが決まる前に、引渡し時の状態を約束しないようにします。
Q. 市の戸別収集で、室内の家具も運び出してもらえますか?
磐田市の案内では、収集員による屋内からの運び出しはできません。事前に屋外へ出し、本人または家族が立ち会う必要があります。収集予約とは別に、誰が外へ運ぶかを確認してください。運び出せない家具は無理に動かさず、依頼する作業範囲を整理して相談するのが私の提案です。
Q. 日曜に家族が集まったら、何から始めればよいですか?
私なら、最初は一部屋だけ写真と一覧を作り、残す物の持ち主を確認します。その日に全処分を終える目標は置きません。保留品の確認担当、屋外搬出の相談担当、収集先への連絡担当を決めれば、次の作業につながります。収集可能な日と空き状況は別途確認し、家族の都合だけで搬出日を確定しないでください。
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この記事を書いた人
静岡県知事(2)第14083号/公益社団法人 全日本不動産協会・不動産保証協会 会員。事務所は静岡県磐田市見付5789番地1、駐車場から直接入れます。
出典・参考
- 磐田市『粗大ごみの戸別収集』(2026年10月9日更新):https://www.city.iwata.shizuoka.jp/kurashi_tetsuzuki/gomi_recycle/gomi/1001449.html(確認日 2026-10-25)
本記事は2026年10月25日時点の情報をもとに、一般的な考え方を説明しています。制度・金利・税の適用は個別の条件で変わります。最終的な判断は、金融機関・税務署・各専門家にご確認ください。















