近年、介護施設に入居した後に空き家となってしまうケースが増加しています。この問題について、以下の3つの観点から考えてみましょう。
1.空き家増加の原因
介護施設への入居が決まると、それまで住んでいた自宅が不要となり空き家になります。この背景には高齢化の進展と単身世帯の増加があります。介護が必要になっても、一人暮らしの高齢者は施設入居を選択しがちです。子どもも自宅を引き取ることが困難な場合が多いのです。
また、資産価値維持の観点から空き家を手放せないケースも少なくありません。将来的な再利用や相続を考えて、そのまま放置してしまうのです。この「管理放置」が空き家の増加に拍車をかけています。
2.多方面への影響
空き家の増加は、防犯上の不安や近隣トラブルの増加につながります。管理が行き届かない空き家は、不法占拠や犯罪の温床にもなりかねません。このほか、朽ちた建物が倒壊する危険性や、周辺地域の景観被害も生じかねません。
3.解決に向けた取り組み
空き家の有効活用促進や、適正管理の必要性について、高齢者のご家族・介護会社を営む弊社のような不動産屋が協力し啓発していくことが欠かせません。立ち入り調査や定期的な点検をしなければなりません。
また、空き家バの利用については、売却や賃貸提供を促進させる施策も有効です。リノベーションによる再生利用や、施設への転用も選択肢となり得ます。
高齢化社会を迎え、この問題はより深刻化することが予想されます。早急に実効性のある対策を講じる必要性があるのではないでしょうか。行政と専門家、地域住民が一体となって取り組むことが重要だと考えます。
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