はじめに
私は静岡県で13年間、不動産業界に携わってきた宅地建物取引士です。今回は、磐田市・袋井市エリアの不動産市場について、現状分析と2025年の展望をお伝えします。特に住宅購入を検討されている方に、なぜ今が「買い時」なのか、分かりやすく解説していきます。
第1章:磐田市・袋井市の不動産市場の現状
磐田市は、ヤマハ発動機やスズキなどの大手製造業が立地する工業都市として発展してきました。安定した雇用環境と充実した生活インフラを背景に、子育て世代に人気のエリアとなっています。一方、袋井市では市の中心部を中心に再開発が進んでおり、新たな街の活気が生まれています。
しかし、2024年に入り、両市ともに不動産価格は緩やかな調整期に入っています。これは決してマイナスではありません。むしろ、住宅購入を考えている方にとっては、絶好の機会が訪れているのです。
第2章:今が「買い時」である3つの理由
1つ目の理由は、物件選択の幅が広がっていることです。磐田市では特に中古住宅の在庫が増加しています。築5年から10年程度の良質な物件も多く出てきました。袋井市でも同様の傾向が見られ、新築分譲住宅の販売も活発になっています。
2つ目は、価格交渉の余地が広がっていることです。売り手市場から買い手市場へと移行している現在、適正な価格での購入が可能になっています。例えば、磐田市の中古住宅では、提示価格から5%程度の値引き交渉が可能なケースも増えてきました。
3つ目は、住宅ローンの金利です。確かに金利は上昇傾向にありますが、まだ歴史的に見ても低い水準です。2025年以降は更なる上昇が予想されるため、今のうちの購入をお勧めします。
第3章:エリア別の将来性
磐田市は、製造業を中心とした安定した産業基盤を持つ都市です。ジュビロ磐田の本拠地であるヤマハスタジアムを中心とした周辺エリアの活気も継続しています。特に、市内の大手企業の工場周辺エリアは、働く場所として人気があり、住宅需要も安定しています。
袋井市では、新たな商業施設の開発が進んでいます。特に袋井駅南地区は、生活利便性が着実に向上しています。子育て支援施設の充実も進み、若い家族の移住も増加傾向にあります。
第4章:物件選びのアドバイス
今後の生活を考える上で、立地選びが最も重要です。磐田市では、JR磐田駅周辺が依然として人気エリアです。駅周辺には商業施設や医療機関が集まっており、生活の利便性が高いエリアとなっています。また、遠州豊田駅周辺も通勤・通学の利便性が高く、住宅地として人気があります。
袋井市では、袋井駅周辺に加え、国道1号線沿いのエリアも注目です。スーパーやドラッグストアなどの生活施設が充実しており、車での移動も便利です。
また、「築年数」にこだわりすぎる必要はありません。中古住宅の場合、「耐震基準」を満たしているかどうかが重要です。1981年6月以降に建てられた住宅は、新耐震基準を満たしているため、安心して検討できます。
おわりに
2025年に向けて、磐田市・袋井市の不動産市場は、緩やかな回復が予想されます。しかし、それは同時に物件価格の上昇も意味します。現在の市況は、理想の物件を良い条件で手に入れられる貴重な機会といえます。
ご自身やご家族の将来を見据えて、じっくりと物件選びを進めていただければと思います。気になる物件がございましたら、ぜひ一度、プロの意見を聞いてみることをお勧めします。