家を買うとき、多くの方が間取りや価格、デザインに目を向けます。
もちろん大切な要素です。でも子育て世帯や住み替えを考えるご家族にこそ、もうひとつ意識してほしい視点があります。それが「この立地は、10年後・20年後も価値を保てるか」という視点です。
住まいは人生で最大の買い物であり、将来は手放したり貸したりする「資産」にもなります。その価値を大きく左右するのが、地域の人口の動きです。
今回は磐田市の人口データをやさしく読み解きながら、これからの住まい選びのポイントを整理します。
① 磐田の人口は「ゆるやかな減少」へ
まず数字で現状を見てみましょう。
- ピークは2008年頃の約16万7,000人
- 2025年は約16万5,000人(減り方は近隣市より穏やか)
- 2035年は約15万3,000人の見込み
- 2050年は約13万6,000人の見込み
あわせて高齢化率も、2025年の約30%から2050年には約37%へ上がる見通しです。
つまり、今すぐ街が空っぽになるわけではありません。ただ、これからの25年で人口がおよそ2割減り、3人に1人以上が高齢者になる——それが磐田の現実です。これは全国の地方都市に共通する流れでもあります。
② 大事なのは「街全体」より「エリア単位」
ここがいちばんのポイントです。人口減少は、街全体で同じように進むわけではありません。
同じ磐田市内でも、人が集まり続けるエリアと、減少が加速するエリアにはっきり分かれていきます。
選ばれ続けるのは、暮らしやすく移動の負担が少ない、次の3つの条件を満たす場所です。
- 駅に近い……磐田駅・豊田町駅・御厨駅の徒歩圏。特に2020年開業の御厨駅周辺は新しい住宅が増え、子育て世帯に人気。駅近は将来の売却・賃貸でも需要が途切れにくい。
- 生活インフラが揃う……スーパー・病院・学校・行政が近い場所。磐田駅周辺は南北自由通路や再開発で利便性が今後さらに向上。
- 災害リスクが低い……ハザードマップで安全な土地ほど、価値を保ちやすい。購入前に必ず確認を。
逆に、駅やお店から遠く車がないと暮らせないエリアは、高齢化が進むほど需要が細りがちです。価格が安く見えても、将来の「出口」まで考えると注意が必要です。
判断のヒントは、「今、新しい住宅が建っているか」。たとえば御厨駅前では駅徒歩数分の新築マンションが供給され、磐田では珍しい「駅近・集合住宅」という選択肢も生まれています。開発が続く場所は、プロが「今後も需要がある」と見ている証拠です。
③ 子育て・住み替え世帯がやるべき3つのこと
では、これから磐田で家を探すご家族は何を意識すればよいか。3つにまとめました。
- 1. 「20年後も人が集まる場所か」で選ぶ
今の便利さだけでなく、子どもの独立後や自分が高齢になったときの暮らしやすさまで想像する。駅・スーパー・病院に近い立地は、その安心がそのまま資産価値に。 - 2. 補助制度を賢く使う
磐田市・静岡県には移住定住の支援があり、中古住宅のリノベなどで補助を使える場合も。良い立地の物件を、手の届く価格で狙える。条件は時期で変わるので要確認。 - 3. 「売る・貸す」ときのことを先に考える
一生住むつもりでも、転勤や事情で手放す日が来るかも。次の買い手・借り手が付きやすいかは、買う時点でほぼ決まる。
まとめ|人口減少は「立地を見極める」チャンス
人口が減る時代と聞くと不安かもしれません。
でも見方を変えれば、「本当に価値ある立地」がはっきりしていく時代でもあります。差が見えるからこそ、情報を集めて選べば、長く安心して暮らせる住まいに出会えます。
磐田市は、安定した雇用と充実した医療・教育環境を備えた、暮らしの土台がしっかりした街です。その強みを活かせる立地を選ぶことが、これからの住まい選びの鍵になります。
「このエリアって実際どうなの?」——そんな素朴な疑問でも大歓迎です。磐田での住まい選びは、ぜひお気軽にご相談ください。
※人口データは総務省国勢調査・各種人口推計・磐田市公式統計をもとにしています。将来推計は前提により変動します。補助制度の最新内容は磐田市・静岡県の公式情報をご確認ください。















