④住宅ローンの本審査をする
住宅ローンの審査には、ⅰ)事前審査、ⅱ)本審査の2種類があります。購入する新築分譲住宅が決まっていない場合には、ⅰ)事前審査から行い、購入したい新築分譲住宅が決定し次第、ⅱ)本審査の望むのが一般的な流れです。
今回の場合は、5月31日(日曜日)に内見いただき、購入したいという意思も固まり、不動産購入申込書(買付)を提出済みだったため、ⅱ)本審査から行いました。
本審査の申し込みを行うため、アポイントを取らせていただいたのは6月1日(月曜日)午後20時30分。お客様はお仕事終わりの19時からお時間を頂けたのですが、肝心の住宅ローン担当者のアポイントがこの午後20時30分しかとれず、遅くからの本審査申込となってしまいました。
今回はお客様の状況を踏まえ、住宅金融支援機構が提供しているフラット35を選択しました。普段街で見かける銀行や信用金庫では、こんなに遅い時間に住宅ローンの本審査を受け付けてくれません。民間と住宅金融支援機構がコラボしているフラット35だからこそ、こんなに遅い時間に住宅ローンの本審査を受け付けてくれるのです。
【住宅ローンの事前審査と本審査の違い】
事前審査と本審査の違いは、まずは不動産物件を審査するかしないかです。事前審査は、買主候補の収入状況だけですが、本審査では買主候補の収入状況に加え、購入を予定している不動産物件を審査します。新築分譲住宅は基本的に不動産物件としてNGがでることはありませんが、築年数が経過している、もしくは建築基準法を順守できていない中古物件は、買主候補の収入状況がどれだけ良くても、不動産物件としてNGがでることがあります。この不動産物件の審査基準は、フラット35と銀行、信用金庫で評価基準が異なってきます。たとえばフラット35ではNGな中古物件も、ある銀行の住宅ローン審査ではOKなこともありますので、不動産物件の審査であれば複数の金融機関にアプローチしてみるのも一つの手です。中にはどの金融機関でも担保価値を認めてもらえない物件も無きにしも非ずです。
もうひとつの事前審査と本審査の違いも記述することにします。基本、銀行や信用金庫の事前審査OKであれば、余程のことがない限り、本審査でひっくり返ることはありません。しかしフラット35の事前審査OKでも本審査NGとひっくり返ることが多々あります。理由はフラット35担当者ではないのでわかりませんが、事前審査はあまり真剣にやらず、表面的な審査にとどまっているのではないかと疑いたくもなります。そういう意味でも、私は一定のご収入があり、在職期間がある方については事前審査を経ずに、本審査からスタートするようにしています。
(続)