まず大切なのは、物件の境界や面積を正確に把握することです。宅地建物取引業法では、これらの情報を不動産業者が確認し、重要事項説明書で必ず開示することが義務づけられています。建物の正確な面積が分からないと、取引価格の決定に影響します。
次に大事なのが、建物の品質です。壁や天井、床、設備等の状態を点検し、必要な補修箇所がないか調べる必要があります。中でも水周りは腐食やシロアリ被害に注意が必要です。こうした瑕疵がある場合、価格交渉材料になります。
土地の状況も確認する必要があります。例えば、近くを道路が通っていたり、騒音が発生する工場や店舗がある場合、土地の価値は下がります。逆に、景色の良い南向きの土地なら、価値が上がるでしょう。
さらに、土地の形状や周囲の状況から、建築制限の有無も調べる必要があります。日照や眺望を妨げる建物が建てられる可能性があれば、リスクとなります。建築審査会の配慮が必要な「特殊地区」に指定されている場合もあります。
最後に、税金の額や公租公課の評価額、借地や区分所有の有無、登記事項などの公簿情報も大切なポイントです。こうした情報が明らかでない物件の場合は、十分な調査が必要不可欠です。
以上が、売却不動産の調査で確認すべき主なポイントです。不動産取引には多額のお金が動くため、サポートする私たち宅地建物取引士の助けを借りて、しっかり調査を行うことをおすすめします。
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